今回は「ダンススクール選びで失敗したくない!」「ダンススクール選びのポイントを知りたい」という人に向けて、抑えておくべき◯つのポイントと注意点を紹介していきます。
月にかかる費用はいくらか(金額面)
スクールを選ぶ上で、重要になってくる項目の1つが「月にかかる費用はいくらか(金額面)」です。もちろん、安いスクール=良いスクールという訳ではありませんが、安いに越したことはありませんよね。
「月謝制」と「チケット制」(料金体系)
ダンススクールには、「月謝制(回数制)」「月謝制(無制限)」「チケット制」があり、「月謝制(回数制)」のみ採用しているスクールもあれば、全ての料金形態に対応したスクールもあります。
これらの料金体系の簡単な説明とポイントをこれから紹介していきますが、先に1レッスンの時間平均・料金の相場を紹介しておきます。
・月4回 10,000円前後
・無制限 15,000円前後
・1回〜 3,000円前後
※1レッスン時間
60分〜90分
月謝制(マンスリーコース) おすすめ
ダンススクールの料金形態で最も多いのが、この「月謝制マンスリーコース(回数制)」です。初めてスクールに通う方にとっては最もオススメのコースです。
例1) 月10,000円 受講回数4回
例2) 月14,000円 受講回数6回
例3) 月16,000円 受講回数8回
◎ポイント
- 月額で支払う料金が決められている
- 1月に通える回数が決められている
- 小規模〜大規模のスクールでは、曜日・講師も固定される事が多い
- 通えなかった分のレッスン数は繰り越し・振替えの可能性がある
- 1レッスンあたりの料金は「チケット制」に比べて安めに設定されている
- 初心者・初めてスクールに通う方にオススメ!
月謝制(フリーコース)
月の支払額は決められていますが、受講回数は無制限のため、通えば通うほどお得になります。
とにかく上達したい人に向けられたコースです。
例1) 月20,000円 受講回数∞回(完全無制限)
例2) 月16,000円 受講回数∞回(平日無制限など)
例3) 月16,000円 受講回数∞回(9時〜17時など)
◎ポイント
- 月額で支払う料金が決められている
- 1月に好きなだけ通える(制限が設けられている場合も)
- 比較的大手のスクールにしか存在しない料金体系
- 通えば通うほどお得になり、1レッスンあたりの料金は最安になる
- とにかく上達したい・月に一定回数以上通える人にオススメ!
チケット制
多くのスクールで「月謝制(マンスリータイプ)」と共に採用されている料金形態が、この「チケット制」です。
レッスン1回分の使い切りチケットを定額で購入する料金形態で、休みが不定期・1月にそれほど多くは通わない人向けのコース。
例1) 1回3,000円(半年間有効など)
例2) 5回14,000円(半年間有効など)
◎ポイント
- 1レッスンのあたりの料金が決められている
- 自分の好きなタイミングで通える(有効期限が決められている場合が多い)
- 1レッスンあたりの料金は「月謝制」に比べて高めに設定されている
- スクールに入会しなくてもレッスンを受けられる事が多い
- 休みが不定期・1月にそれほど通わない人にオススメ!
注意点(確認事項)
金額面において、料金形態以外に確認しておきたい重要項目・注意点をまとめましたので、入会前に確認しておきましょう。
- 1レッスンの時間を確認しておく
ほとんどのスクールが1レッスン〇〇円という書き方をしていますが、1レッスン2,000円/60分のスクールと、1レッスン2,500円/90分のスクールでは、後者の方が総合的にお得です。 - 入会金は総額いくらかかるか
入会金の相場は1万円前後ですが、無料(期間限定キャンペーンなど)になっている事もあります。また、入会金とは別に初月分あるいは2ヶ月分を先払いするケースも多いので、しっかり確認しておきましょう。 - 支払い方法
クレジットカード払いなのか、口座引き落としなのか、銀行振り込みなのか、確認しておきましょう。 - キャンペーンの確認
(2人以上で入会すれば、入会金無料・初月分無料など)あなたに該当するお得なキャンペーンがあるかもしれないので、確認しておきましょう。 - 追加費用の確認
コンクールなどに出場する場合、衣装代・大会参加費などが月謝分と別途でかかります。頻繁に出場するスクールの場合、この追加費用は痛手になるので入会前にしっかり確認しておきましょう。
講師やスクールとの相性(どこで習うか)
「講師やスクールの相性」もダンススクール選びで欠かせないのが項目の1つ
です。どれほど安い月謝で立地に恵まれていたとしても、肝心のスクールが「思っていたのと違う…」「講師と合わない…」となってしまっては勿体ないです。
実際これらの理由で通わなくなる、やめてしまうというのは本当によくある話ですので、この項目もしっかり確認しておきましょう。
小〜中規模のスクールと大手スクールの違い
小〜中規模のスクール
<メリット>
- 仲間意識が芽生えやすい
- (少人数制のため)講師が1人1人丁寧に教えてくれる
- 会員へのアフターフォローがしっかりとしている
- 融通が効きやすい
<デメリット>
- 料金体系・時間(曜日)の選択肢が少ない
- 講師が少ない
- クラス(ダンスジャンル)の種類が少ない
- 料金が大手スクールに比べて高いことが多い
大手スクール
<メリット>
- 料金体系が豊富で、時間(曜日)の選択肢が多い
- クラス(ダンスジャンル)の種類が多い
- 料金が小〜中規模スクールに比べて安いことが多い
- 講師が多い
<デメリット>
- 仲間意識は芽生えにくい
- (多人数制のため)講師が1人1人まで手が回らない
- 会員へのアフターフォローは丁寧とは言えない
- 融通が効きにくい
このように、どちらも一長一短なため、一概にどちらが優れているかは言えません。
しかし、あえて言うなら初心者・初めてスクールに入るという方は、小〜中規模のスクールがオススメです。中級者・スクールの勝手がわかっている方は、大手のスクールがオススメです。
何故なら、今この記事を読んでいる貴方は、初心者か初めてのスクールでしょう。大手スクールは選択肢の幅が広すぎる事が逆に初心者・初めての方を迷わせてしまうからです。
また、大手スクールは抱える会員数が多いため、休講などの各種情報を自分で確認しなければならず、スクール事情を理解しておかないと、なにかと困る場面が多いです。
ですので、初めての方は小〜中規模のスクールを選ぶことをオススメします!
ダンススクールの3種類のコンセプト
ダンススクールには大まかに「プロ志望系」「趣味系」「事務所系」の3つのスクールがあり、それぞれ特徴を簡潔にまとめたものが、以下のものです。
●プロ志望系
スクールの数は少ない(ダンス専門学校含める)。本格的にダンサーとして生活できるようにしていくのが目的。講師のダンサーもそうそうたる面々の大手のスクールに多く、料金も趣味系と比較すると高め。
例) avex、EXPG、NOA
●趣味系
スクール数は最大(エクササイズ・シェイプアップ系も含める)。殆どのダンススクールが趣味系に属し、コンテストを目標にしているスクールもあれば、楽しく仲間と踊れればいいというスクールもあり、コンセプトや講師は多種多様。料金はプロ志望・事務所系と比較すると安め。
例) ZEAL 、ETC
●事務所系
スクール数は最少。芸能界の活動を目標としているスクールで、基本的にはオーディション後に入会する流れ。料金はプロ志望系・趣味系と比較して非常に高い。
例) SONY、テアトル
もちろん、全てのダンススクールを安易に3タイプに分ける事はできませんが、大まかにこれらの種類があることを覚えておいてください。
ダンススクール・講師の雰囲気を知る方法
まず、最も簡単にダンススクール・講師の雰囲気を知る方法は、ホームページです。
ホームページにアクセスすれば、短時間で多数の講師・スクールの大まかな雰囲気をつかむ事はできます。
しかし、(当たり前ですが)これだけでは不十分で「ホームページで見ていたイメージと違う」という事は多々あります。
そこで重要になってくるのが、「見学」と「体験レッスン」です。
最も雰囲気を肌で感じる事ができるのは、体験レッスンですが、体験レッスンはお金がかかる事が多く、1回までという縛りがあります。
ですので、(いきなり体験レッスンを受けてもいいですが)見学をうまく使って、入会後のギャップをなくしましょう。
簡単な流れは、1.ホームページであたりをつける→2.見学してみる→3.体験レッスンを受ける→4.入会or 1に戻る です。
面倒な方は、「見学」はしなくても構いませんが、「体験レッスン」だけは入会前に絶対に受けるようにしましょう!
通える範囲かどうか(立地)
「金額面」「どのダンススクールで習うのか」を考えるあまり、疎かになりがちなのがこの「通える範囲かどうか(立地)」です。
スクールに入会して間もない頃は、やる気に満ちているので特に苦に感じないかもしれません。しかし、3ヶ月も経つと(人にもよりますが)1時間以上の長距離移動の場合、嫌気が差してきて段々足が遠のいてしまいます。
それに往復2時間もあれば、ダンスを習う時間よりも長くなってしまいますし、何か他の別の時間の使い方もできますよね。
ですので、(往復する事も加味すれば)スクールまでの距離は、片道30分前後にするのがベター*と言えるでしょう。
ダンスのジャンルを知っておく
スクール選びの際に知っておきたいのが、ダンスジャンルです。
現在では定義やジャンルの境目が曖昧なため、あまり難しく考えなくてもいいですが、ダンスジャンルを大別すると、「ストリートダンス」「その他のダンス」です。
簡単にこれらを説明していきます。
●ストリートダンス
1970年代頃に一般的にも認知されはじめた路上で踊られるダンスの総称。クラブミュージック系のダンスの一部もこの「ストリートダンス」にカテゴライズされているものもあります。路上で踊っているダンサーの多くは、このストリートダンスの「ブレイク(ブレイキン)」と呼ばれるジャンルを踊っています。
ストリートダンス一覧
ソウル、ブレイク、ロック、ワック、ポップ、ニュージャックスウィング、ビバップ、ハウス、ヒップホップ(KPOP、LAスタイル…)、クランプ、ヴォーグ…
●その他のダンス
文字通りストリートダンス以外のダンスで、ストリートダンスと比較しても歴史の長いものが多いです。「民族ダンス系」「社交ダンス系」などがストリートダンスでないと認識していただければOK。
その他ダンス一覧
社交ダンス(ワルツ、タンゴ…)、ポールダンス、チアダンス、ベリーダンス、タップダンス、コンテンポラリー、バレエ、サルサ、バチャータ、メレンゲ…
先ほども言いましたが、説明する人や時代によってジャンルの解釈が大きく分かれたりするので、あまり深く考えない方がいいです。「こんな感じのダンスもあるんだなぁ」程度に留めていただければOK。
こちらの記事に、芸能人・有名人のダンスがどのジャンルにあたるのか等を書いているので、もう少し知りたい方は御参考に↓
ダンスジャンル
目標(目的)と優先順位を明確にしておく
この記事の結論にして最も重要な項目が、この「目標(目的)と優先順位を明確にしておく」です。これまでの項目で説明してきたのは、言わばこの結論にたどり着くまでのパーツに過ぎません。
ただ何となく「ダンスを習ってみよう」でダンススクールを選んでしまうと、失敗してしまう可能性が高いので、出来るだけ明確な目標(目的)を立てる事が重要です。
しかし、金額面・立地・スクールや講師との相性・習いたいジャンルを全て満たす事は現実的には難しいので、優先順位を設ける必要があります。
つまり、ダンススクール選びで絶対に失敗しない方法とは「目標(目的)と優先順位を明確にした上で、コンセプトが合致したスクールを選ぶ事」です。
★実際の具体例★
・20歳代女性の場合
<目標>
ダンス超初心者の私が、K-POPアイドルのダンスを完コピできるようになりたい。
<優先順位>
- 平日の18時〜21時までの時間で習いたい
- 月にかけられる金額は10,000円まで
- 自宅から30分圏内の立地
- 本格的な指導を受けたいというより、楽しくレッスンを受けたい
- 同年代の人達と踊りたい
- 講師は同性の人がいい
この方の場合は、「K-POP ダンススクール 〇〇(地方名)」などと検索すれば、該当するダンススクールがいくつか出てくるでしょうから、そのホームページにアクセスして、平日の希望時間帯にK-POPクラスがあるかどうか確認してみましょう。
次に、女性講師の方が在籍しているか・スクールまでのアクセス・料金体系を確認していきます。(同時にキャンペーン・入会費・1レッスンの時間なども確認しておきましょう)ここまでで、1・2・3・6を確認できました。
最後に、見学や体験レッスンを用いて、クラスの雰囲気・生徒の年代・初心者でも大丈夫そうかを確認し、よければ入学という流れです。
実際に全ての条件をクリアできる事は難しいと思います。(特に地方出身にお住まいの方は)しかし、何を優先するのかを明確にしておけば、スクール選びで失敗する可能性はグンと下げることができます!
総まとめ
- ダンススクールの料金体系は「月謝制(回数制)」「月謝制(無制限)」「チケット制」がある
- 「月謝制(回数制)」は、初めてスクールも通う方におすすめ
- 「月謝制(無制限)」は、とにかく上達したい学生・主婦におすすめ
- 「チケット制」は、休みが不定期・1月にそれほど通わない社会人におすすめ
- 1レッスンの時間・入会金・支払い方法・キャンペーン・追加費用を確認しておく
- 小〜中規模のスクールは、選択肢が少ないが、1人1人丁寧に教えてくれやすい
- 大手スクールは、選択肢が多いが、1人1人には手が回りにくい
- 大別して「プロ志望系」「趣味系」「事務所所属系」の3つのスクールがある。
- ダンススクール・講師の雰囲気を知る方法は、体験レッスンと見学
- スクールまでの距離は、片道30分前後がベター
- ダンスジャンルは、大まかに「ストリートダンス」か「それ以外」か
- スクール選びを失敗しない方法は、目標と優先順位を明確にした上で、コンセプトの合致したスクールを選ぶ事
いかがでしょうか。
ぜひこれからダンススクール に通おうと思っている方は参考にしてみて下さい!
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